三陸道は遅い車を追い越せない

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「三陸道を50キロで走るのやめて」の声

仙台から青森県八戸市に行く場合、三陸沿岸道路は東北自動車道に比べ、通行料金は多くの区間が無料ですので相当安くなります。しかし通行時間は東北道より80分近く多くかかるようです。

  • 三陸道50kmで走るな
  • 三陸道を50キロで走るのやめて
  • 三陸道で50㌔走行はやめてくれ…
  • 三陸道50キロで走行すんなよ
  • 三陸道50キロで走るってどうなん…
  • 三陸道を50キロで走らないでくれ!!
  • なんで三陸道を50km/hで走るヤツいるんだよ
  • 三陸道で50キロぐらいで走る人の意味がわからない!!
  • 三陸道50キロマンなんで下道はしらないの
  • 三陸道を50キロ60キロで走るなら下道走れば良いのにって思ってしまう
  • 途中で三陸道50キロで走る車でつっかえて全然進まなくて大変だった

X(旧twitter)で「三陸道 50キロ」で検索すると、三陸道を時速50kmで走行する車の後ろについてしまったと思われる方の怒りのポストがたくさん出てきます。

三陸道の桃生豊里ICから八戸ICの区間は暫定2車線の対面通行または完成2車線であり、時々現れる追越車線でなければ前の車に追いついても追い越しできません。三陸道の制限速度は対面通行・ワイヤーロープ区間は制限速度70km、完成2車線区間は最高時速80kmです。しかし前を走る車の数十台の中に一台でも時速50kmの車両があれば、その後ろの車は全員時速50km走行を強いられます。対面通行区間には最低速度規制はありません。50km走行とまではいかなくても、制限速度未満の速度で走行している車両があります。YouTubeなどの三陸道ドライブ動画を見ると、撮影車両は法定速度を守っていると考えられますが、動画の途中多くの時間で前の車両に追いついて走行しています。

空いている一般道なら、追越し禁止(追越しのためのはみ出し禁止)区間でなければ遅い車両は追い越しできますし、追いつかれた車両も路肩に停車して後続車両をやり過ごせます。しかし三陸道は駐停車禁止で、片側一車線では追い越しできません。先に行きたい車、自分のペースで走りたい車がお互いに不幸になります。もし時速50kmの車の後ろについてしまったら一般道のほうが早かったと感じることもあるでしょう。もちろん大雨時など速度規制がかかっているときはその限りではありません。

逆に三陸道は制限速度以上で走行する車もあり、制限速度で走行していても後続車両に追いつかれることがあります。大型トラックに追いつかれるとバックミラー全体が大型トラックのバンパーで見えなくなるため、圧迫感を感じることも多いようです。

一方で、全線片側2車線の仙台東部道路ー桃生豊里ICの区間は、カーブの多い区間を除いては大型車両を除き最高時速100km、最低速度50kmです。石巻周辺のストレートではものすごいスピードで追い越し車線を走行していく車両もあります。
2024年には上り矢本IC手前にオービスが設置されました。

三陸道は生活道路の役割もあり、低速車両に遭遇しやすい可能性がある

三陸道の一部区間は1982年から開通しましたが、多くの区間の開通は2013年から2021年に東日本大震災の復興道路として開通しています。並行する45号線は特に岩手県内ではリアス式海岸の峠と市街地、峠と漁港を登り下りする長い路線です。長い橋梁と新しいトンネルで峠をショートカットする三陸道が住民のための新しい生活道路となっている箇所も多くあります。

三陸沿岸地域に長くお住いの方が自動車免許を取られたころは自動車専用道路は三陸道から80km離れた東北道しかなかったと思います。そのころの高速道路教習がどのようなものであったかは不明ですが、免許を取った後も片側2車線の自動車専用道路を走行する機会は多くなかったでしょう。そのような場所に無料の自動車専用道路がつながり、峠を越えずに市街地に行けるようになりました。

岩手県の三陸沿岸地域の人口の構成は、2020年時点で65歳以上が37%を超えています(2024年時点で宮古・釜石は40%を超えたようです)。無料の三陸道で通勤、ショッピングセンター、病院に行きます。白内障で視力が低下している方、ヘルニアでしびれのある足でアクセル操作をする方も三陸道を運転し、病院・買い物に行くでしょう。復興工事の大型トラックは登り坂でぐんぐん速度が低下し、軽トラックは合流ランプの上りで速度低下したまま追越車線のない本線に割り込んできます。追いついた後続車両は急激に速度低下します。関東地方の片側3車線の立派な高速道路とは違った車の流れとなります。

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速度低下でイライラを感じやすい区間はどこにある?

低速車両に追いついてしまってイライラを感じやすい区間を独断で列挙してみます。三陸道は登り坂で速度が低下しやすい箇所ほど橋梁やトンネルが多く、追越車線や登坂車線が設置されていない印象があります。

桃生豊里ICー登米IC(下り)

三陸道の事故多発区間 桃生津山ICー登米ICの記事にもあるように事故が多く、三陸道の対面通行区間では一番交通量の多い区間です。ここまでは片側2車線でしたのでいくらでも遅い車両を追い越しできましたが、次のような場面に注意が必要です。

  • 1車線に車線減少する直前で、1台でも遅い車両の前に出ようとギリギリまで追い越す車両(ギリギリで抜かしているので速度を落とせずに前の車に追いつきブレーキする)
  • 桃生津山IC手前の登り坂で速度が低下する車両
  • 桃生津山ICで低速のまま合流する車両による速度低下
  • 低速車両で行列ができているところに桃生津山ICから合流があることで速度低下する
  • 鴇波トンネルまでの登り坂で速度が低下する車両

交通量が多いときに上記のような事が起こると、後続車にブレーキが連鎖します。何もない直線部分にいた車が停止直前にまで速度が低下することもあります。

上り区間も、連休などの混雑時には本線車両よりも登米ICからの合流車両が多い場合があり、
登米IC近辺の追い越し車線に逃げてもその後の車線減少で速度低下しながら合流せざるを得ない場合があります。

三滝堂ICー志津川IC

連休などの混雑時、上り車線は登米志津川トンネル付近で速度低下が見られます。登米志津川トンネルの手前は下り坂、トンネル内部は登り坂になっており、いわゆるサグ部となっています。

気仙沼鹿折ICー唐桑小原木IC

気仙沼中央ICー陸前高田長部IC間の約15kmは追越車線がなく、低速車両がいる場合はずっと追い越しできません。加えて山間部のため勾配があり、登り坂で遅くなる車両もいます。

さらにこの区間はBRTが走行します。BRTはつり革のある一般バス車両で、この区間を時速60kmで走行します。私が2024年にBRTのバスの数台後ろを走行した時は、実際には前の車両のブレーキなどが重なり時速45km程度まで低下しました。

先頭の赤いBRTについていく車列

吉浜ICー釜石JCTー山田南IC

リアス式海岸を多くのトンネルと橋梁で貫く区間で、吉浜IC、釜石JCT、山田南IC周辺に追越車線があります。それ以外に追い越しできる場所はありません。交通量も多めで釜石市街地に行き帰りする地元車両がマイペースで走行している場合があります。勾配もあり、特に上り釜石中央ICから釜石JCTを経て篠倉山トンネル入り口までの登り坂は大型車両が速度を出せずに最高速度未満になることがあります。

宮古南ICー宮古中央IC/JCTー宮古北IC

ここも宮古市内のIC間を移動する交通量が比較的多く、下りは宮古南ICから宮古中央IC/JCTが登り坂、上りは千徳城トンネル出口から宮古中央IC/JCTが登り坂のため、登り坂で速度低下する車両があると行列になります。この区間は下りは津軽石PAー田老真崎海岸ICの20km、上りは田老北ICー津軽石PAまで22km以上の間追越車線がありません。なお、田老より北は交通量は少なくなり、久慈より北は、宮古以南のリアス式海岸に比べ起伏の少ない地形で追越車線が比較的多い区間になります。

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救急車両に注意

石巻赤十字病院、気仙沼市立病院、岩手県立宮古病院、八戸市民病院などは三陸沿岸道路とのアクセスが良好な病院で、岩手県立大船渡病院、岩手県立久慈病院については救急車用の緊急退出路も設置されています。三陸道には救急搬送地域を拡大する目的があるため、救急車が走行します。

私は運転していて三滝堂ICから石巻女川ICあたりまでの区間、救急車の後続となったことがあります。その時は片側2車線区間では後方から追越車線を走行してきた車両が救急車の手前で走行車線に戻るため、河北ICあたりになると救急車が見えないぐらいの長さの車列になりました。石巻女川ICを過ぎる前ぐらいで車列が解消されましたので、救急車は石巻赤十字病院に向かったと思われます。

三陸道をストレスなく走行するには?

登り坂では速度が落ち、下り坂になると速度が復帰する車両を先頭とした車列に並ぶと車間が詰まりがちになり、前の車両がブレーキを踏むこともあり運転に神経を使います。信号のなく希望の速度で走行できないとストレスを感じると思います。

クルーズコントロールで自動運転する

意のままの運転で三陸道を快走したい方には残念ですが、アクセルワークを諦めてクルーズコントロールで前の車についていくと疲れにくくなりストレスも減ります。クルーズコントロールのボタンを操作したことのない方はこれを機に使ってみるのをおすすめします。
多くのメーカーの高級車またはコンパクトカーなどの上級グレードにクルーズコントロール機能が搭載されています。ホンダは2018年のN-VAN(MT除く)以降にフルモデルチェンジした車種はレンタカー・軽乗用車含めほとんどの車種で最低グレードからクルーズコントロールが標準装備となっているようです。

パーキングエリア・追越車線のある場所を覚えておく

いつまで遅い車の行列に参加しなくてはならないのかわからない状態で走行するのはストレスです。あとどのくらいでパーキングエリア(道の駅)があるのか、追越車線があるのかを把握しておくと気が楽になります。三陸沿岸道路のPA・道の駅・ガソリンスタンドまとめでは追越車線の場所も記載しています。

三陸道を降りて一般道を走行する

三陸道は速く楽に通過したい車両が利用するため、並走する国道45号線は空いていることが多いです。駐停車できる箇所もあり自由に休憩がとれます。三陸道よりも国道45号線の方が海岸に近く、景色が良い場所もあります。
一旦車列を離れて一般道に降りる場合、次に乗る場所のハーフインターに注意しましょう。

夜間や早朝に走行すると快適、ただし動物に注意

夜間は地元の通勤や買物・病院への通院のための車両が減り、交通量が少なくなりますので、低速車両に追いつく可能性はぐっと少なくなります。

逆に鹿など動物の飛び出しには注意が必要です。廃車のリスクもありますのでいざという時止まれるスピードで走行しましょう。

また、平日夜の三陸道は一年を通しどこかの区間で道路工事による通行止めになっていることがよくあります。三陸国道事務所、南三陸沿岸国道事務所のウェブサイトなどで確認しましょう。

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